1970〜80年代不登校は「怠け病」と言われ、治療すべき病とみなされていました。しかしその後1980年代半ばには厚生省(現厚生労働省)によって不登校の子ども本人を治療の対象とみなすのをやめ、環境調整などによって改善を促すようになったのです。これは医療モデルから社会モデルへの転換といえます。
つまり原因は多様であるにしても家庭や学校での環境により子どもが不登校になるので、改善のためには子どもを取り巻く環境を整えるべきであると厚生省が1980年代半ばに政策判断を変更したのです。しかし、この厚生省の変更が文部省(現文部科学省)の当時の政策判断の変更に直結するものではありませんでした。
不登校とは現代社会によって作り出された障害です。もちろんこの障害は不登校の子ども自身に起因するのではなく、環境(家庭、学校、社会)に障害があるために苦しんでいる子どもがいるのだと理解する必要があります。では、苦しんでいる子どもたちにどのような手当をすればいいのでしょうか。それは概ね以下のような手立てでしょう。
ハラスメント、いじめの存在の有無を確認
十分な休養期間
必要な環境調整
話し合い
回復の道のりを子ども自ら進むことで回復は得られます。親や支援者は背中を押すのではなく、つながることが大切です。支援者はニーズがあろうが無かろうがつながり続けること、ゆるいおせっかいを続けることから、他人(社会)との接点を増やし、子ども自身が強み(好きなこと、得意なこと)に気づき自己肯定感を高めることが大切です。決して一般的な理想像を目指したり、押しつけるのではなく、一人ひとりの個性と特徴、特性を尊重し認めることです。「甘え」「怠け」「わがまま」といった言葉は禁句です。不登校をネガティブなイメージでとらえる事をやめる努力と工夫が回復をしやすくするのです。
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